hanabie

花冷え

この闇と光

www.kadokawa.co.jp

再度の引用ですが。『この闇と光』読了しました。
本屋さんのポップで惹かれて買った本。どんでん返しの後にまたどんでん返しがあり、最高のミステリと絶賛されていた本。しかし、ミステリ慣れ?というか森さん慣れ?している私にとってはどこにもどんでん返しがなかったです。たぶん少し読めば分かる。というわけで、想像をはるかに超えるミステリでも、予想を裏切ってくれるミステリでもなかったわけですが、別のところに魅力があったので満足です。
文庫版だったので、解説に皆川博子さん。なんだか贅沢な感じがする。そして解説を読んで深まる服部まゆみさんという作家さんの像。残念ながら、もう亡くなっていました。美術に造詣が深く、なるほどそれでこの作品が生まれたのか、と納得しました。それほどまでに「美しさ」が凝縮された物語。あまり言うとネタバレに繋がってしまうといけないので、ここまでにします。たぶんこの作品は、ミステリではなくおとぎ話か絵画。閉ざされ、内へ内へと向かう精神こそ美しい。
-
今日は用事があったので早起き。12時くらいに終わり、あとは自由な時間。やっぱりいつものカフェに吸い込まれてしまった。少しだけ書き物をして、図書館へ。読みたい本ってどうして図書館を前にすると消えるんだろう。本屋さんでは読みたい本だらけなのに。何冊か検索をして、3冊借りてきた。果たして返却日までに読み終わるだろうか。もっと読みたいと思った本を貪欲にメモしていこうと思った。あと、オーディオブックというものが気になっている。要するにCD。名作と呼ばれる本は難しくてどうしても途中で飽きてしまうけど、耳からなら摂取できる気がする。